ボイジャー・エステート
ガート・バイ・シー・カベルネ・メルロー

　赤、青、黒のベリーのアロマに、ロリエやシダのニュアンスも感じられます。ほどよいボリューム感のミディアムボディで、新鮮な果実味に緻密なタンニンがなめらかに溶け込んでいます。

　果実は破砕せずにコンクリート発酵槽で発酵させ、その後フレンチオーク樽で12ヶ月間熟成させました。

　「ガート・バイ・シー（海に囲まれた）」の名は、インド洋沿岸にほど近い畑のブドウから造られていることにちなんでいます。

赤ワイン / 西オーストラリア州マーガレットリバー / カベルネ・ソヴィニヨン68% メルロ30% マルベック1% カベルネ・フラン1%

ボイジャー･エステートは西オーストラリア州南部のマーガレットリバーにあります。その始まりは、良質のブドウの栽培にこだわりをもったピーター･ゲラルディが1978年に興したフレシネ･エステートでした。

その後、1991年、⼤富豪マイケル･ライトが、この畑が砂利の混じる粘⼟質であることに魅かれ購⼊し、緻密な⼟壌調査に基づいて畑を拡張するとともに、有機栽培を進めてきました。2018年からは、マイケルの娘のアレクサンドラ･バートが⼆代目オーナーとなり、100%自社畑のブドウからプレミアムワインを造り続けています。

この地区は石の多く混じる粘⼟質⼟壌が基盤となり、上層を花崗岩が風化した砂利質ローム層が覆っています。「マーガレットリバーの⻩⾦地帯」と呼ばれ、著名なワイナリーが多く林立しています。

　ボイジャー･エステートでは当初から化学肥料や除草剤を使⽤せず、自然保全に配慮したサスティナブル農法を⻑年にわたり実践してきました。敷地内には様々な植物が植えられ、保水性と微⽣物の活動バランスを保ちながら、⼟壌の活性化を図り、持続可能なブドウ栽培に取り組んでいます。